詰将棋
2023年06月28日
※詰将棋には解答のために棋譜の知識が必要です。前回の投稿、『将棋の棋譜について』をご覧ください。
詰将棋は将棋に必要な「読み」の力をつけるのにとても有効な練習方法です。
詰将棋を解くこと自体も楽しいので、無理のない範囲で毎日少しずつ解くのがおすすめです。
詰将棋は「攻方(せめかた・攻撃側)は玉方(ぎょくかた・相手)の玉を王手の連続かつ最短手数で詰ませる」という一種のパズルです。
いろいろとルールがあります。
- 将棋のルールはそのまま適用されます。従って打ち歩詰めや二歩は当然禁止です。また、千日手は「連続王手の千日手(反則)」になるので失敗となります。
- 攻方は王手以外の手は無効です。必ず王手の連続で迫り、最短手数で詰まさなければなりません。
- 反対に玉方は最長手順になるように最善で逃げなければなりません。(ですから最善の逃げ方も考える必要があります。)
- 攻方は持ち駒を駒台に残してはいけません。使い切って詰みにしてください。(使い切らなければならないように問題は作られています。)
- 玉方は、盤上と攻方の駒台にある駒以外のすべての駒を持っており、合駒として使用できます。ただし、手数を延ばすだけで意味のない合駒は無効です。
- 玉方の逃げ方は、攻方の持ち駒を使い切らせる方、手数を延ばす方、(慣例として攻方の持ち駒を取る方、取るのであればより価値の高い駒を取る方)を最善の逃げ方とします。
とりあえずこのくらい覚えておけば良いかと思います。
では練習問題。
この問題は3手詰です。
つまり、「攻方の王手→玉方の受け→攻方の王手(詰み)」という3手を考えてください。
あまり良いことではないのですが、この問題に関しては詰みが複数通りあります。
基本的にはすべてを読み切って始めて「解けた」と言えます。
解説は次回にします。
考えてみてください。